ビレイデバイス(確保器)について
ブラックダイヤモンド(BD)の『ATCパイロット』を購入した。
新しもの好きってわけではないが、新商品はやはり欲しくなってしまう。
いつも使っている確保器はエーデルリッドの『ジュル2』。エーデルリッドの製品を使い始めたのは2014年の春に『メガジュル』を購入してから。2016年の春からは『ジュル2』を購入し二つ目に。それ以前はBDの『ATC』、『ATCスポーツ』を使っていた。
『メガジュル』を購入した理由はもちろんフォールを確実に止めるためではあるが、❝もしも万が一の時❞に備えてのためである。
その❝もしも万が一の時❞とは一体どんな時か?それは自分の身体に何かが起こった時の事である。厄年をとうに過ぎ、あちこちガタがきている。そのくせ身体的精神的にかなり負荷の高いことばかりしている。腰や膝なんかの痛みはほぼ慢性化、体力はなかなか回復しないし疲れは抜けない。自覚症状があればいいが身体の中の事はさっぱりわからない。最近血圧サージなんて言葉をよく耳にするし・・・。
ビレイ中、例えばいつ何時虚血性の疾患を発症するかもしれない。そうなった時、自分はおさらばしても、クライマーを道連れにするわけにはいかないので。。。
そう思うと確実に止める、最悪ロープから手を放しても止めることのできる確保器が必要となる次第。
あとは操作性と重さ。『ジュル』シリーズの操作性は『ATC』に近いので間違いを起こしにくい。『グリグリ』や『シンチ』のようなカムを利用するブレーキアシスト機能付きのデバイスは操作するのに慣れが必要だったりする。
『ジュル2』を使っての問題点は、ロープを引いた後すぐに繰り出す場合、ロックがかかってしまい、繰り出しに若干もたつく点。ロックを解除するには親指をブラケットに通して上に引き上げて解除するのだが、親指を通すのにいちいち手元を見なければいけないので、どうしても素早い繰り出しが出来ない。目視しないで出来ればいいんだけど。。。
重さについては『ジュル2』が105g、『グリグリ2』が170g。それほど変わるわけではないけど・・・。
結局自分にとって使い易いと思えるのが一番って事かな。
対応ロープ径は『ATCパイロット』8.7~10.5㎜、『ジュル2』8.9~11.0㎜
『ATCパイロット』は後発だけあって細径対応だし軽い。操作性もよさそうなデザインになっている。
黒い部分が樹脂製なので踏んづけたりしないように気を付けないと。
いつも使っている『コンセプトHCスクリューゲート』と組み合わせたところ。
ロープを引いたときカラビナの回転防止用のワイヤーと干渉しないように⇔部分のクリアランスが必要である。なのでDMMの『ビレイマスター』のようなゲートにカバーがついているカラビナは使えない。
早速ロープに通してみた。結構いい感じである。早く使ってみたいなぁ。
それにしても『コンセプトHC』は傷まるけ。こいつも買い換えないと。
今度はグリベルの『クレプサイドラK10G』にしてみようかな。